『神主の遺言』

それぞれが「本当の私」と出会い、精神的な苦しみから脱して、自分らしい人生を送れるヒントを語ります。

良くないことが続く方へ

おはようございます。

 

 

さて

 

神社に奉仕していると、結構な頻度で、

 

「良くないことが起こるのでお祓いして下さい」という方がいらっしゃいます。

 

もちろんご祈祷をして、神様にその旨をお伝えし、ご加護を願います。

 

こうした方には、以下のお話をすることがあります。

 

ご参考になさって下さい。

 

 

 

人間という動物は、もともと森に住んでいたただの哺乳類の一種に過ぎません。

 

しかし、それが何時しか森を離れ、より住みやすい環境を求め、各所に広がりました。

 

やがて、村を作り、街を作り、そして文明が発展し、今日のように繁栄をしているのです。

 

これによって、人間は、自分たちが住む街と、それ以外の森や海といった場所とを区別するようになりました。

 

「自然」という言葉、概念の登場です。

 

自然豊かな、自然に囲まれた、自然と触れ合う・・・

 

ここで使われる「自然」という言葉には、「私たちとは異なる場所」という意味が含まれいるのです。

 

でも、よく考えてみて下さい。

 

私たち人類はこの「自然」と相対する存在でしょうか?

 

違うと思います。私たちだって「自然」の一部だったはずです。

 

それがいつしか私たちと自然は別のモノという考えが定着するようになっていったのです。

 

 

 

私たちの体も四季があります。

 

しかし、寒ければ暖かくし、暑ければ部屋を冷やす技術さえもっています。

 

その季節にしか食べられないものも、温室で育てたり、季節が異なる場所で栽培したものを輸入して、年中食べることが可能です。

 

こうしていくと、体の季節が狂います。

 

これが体調不良の一つの原因だったりするのです。

 

これは現代人だけの話ではなく、

 

今よりもよっぽど、科学技術が進んでいなかった時代でも、

 

森に住んでいない人間は、四季を感じ取るのが難しいことを知っていたと私は考えています。

 

その為に「季節の行事」を生活の中に取り入れたのです。

 

〇月〇日は家庭でこの行事を行うという決まりを作ることによって、

 

ズレた体の四季をちゃんと、〇月〇日に整えたのです。

 

日本に限らず、様々な国で、行われる「季節の行事」にはこうした意味があると私は思っています。

 

是非、改めて日本の古い季節の行事を、

 

ご自分のできる範囲で構わないので、取り入れてみて下さい。

 

例えば桃の節句であれば、雛飾りを飾るのが大変だという方は

 

3月3日に、インターネットで雛飾りの画像検索をするだけもいいと思います。

 

これだけだって、ちゃんと体の四季が3月3日になり、春の本番を迎える体になるのです。

 

どうぞ健康な日々をお過ごしください。

 

 

それではまた。