「拝観」していますか?
おはようございます。
神社は基本ありませんが、お寺に行くと「拝観料」をお納めする場合があります。
観光地のお寺は特にそうで、入り口にこれを納めるブースがあったりします。
お寺も維持をするのに大変ですし、別にこの「拝観料」に対して何か文句があるわけではありません。
私もお寺へ伺う際には、喜んでお納めしています。
ただ皆さん・・・・
ちゃんと「拝観」していますか??
お寺だけではなく、神社もそうなのですが、
こうした施設を単なる
「古いもの」、「珍しいもの」という気持ちで見ている人が非常に多いです。
ツアーガイドさんと一緒に神社やお寺に来て、色々と説明を受けている場面に遭遇しますが、
何年にできて、何が祀られていて、何にご利益があって、歴史的にこうした事と関係があって云々と
その施設にまつわる色々な説明を一通りして、
「それでは次にいきまぁ~す」
というパターンが結構あるのです。
確かに神社やお寺というのは、古いものですし、珍しいものでもあります。
場所によっては、歴史上の人物や、特別な出来事と関係があるものもあるでしょう。
しかしその前に、神社やお寺というのは
「信仰の場」です。
法律用語で言えば「礼拝所」になります。
まずは、その神社やお寺のルールに従って、祀られている神や仏に対し、
「拝む」というのがなによりも先なのです。
その後に、色々と勉強になりそうな箇所を、
「観る」というのが、マナーだと私は思います。
かなり前になりますが、奈良に行った時に、周辺のお寺の仏像などを、
一同に集めるという企画があったので、お邪魔してみました。
国宝・重文級の素晴らしい仏像があちらこちらに「展示」されていました。
教科書に載っているような有名なものにたくさんあって、本当に感動しました。
しかし確かにこれらは素晴らしい仏教美術ではありますが、
それよりも以前に、中には1000年もの長い間、多くの人々から信仰を受けてきた、
「信仰の対象」です。
ただの美術品ではないわけです。
もちろん、その展示企画は、人々に信仰を押し付けるような企画ではありませんでしたが、
やはり私としては、そういう目では見ることができませんでしたので、
拝見した仏像に対しては、手を合わせ、礼拝をするように心がけました。
先ずは何より、その場、その場において、何が一番大切にされているのかを見極め、
その場にふさわしい態度や振る舞いに心掛けていきたいと思いますし、
そうすることによって、よりシンプルに物事を考え、行動することができるようになると思います。
それではまた。