『神主の遺言』

それぞれが「本当の私」と出会い、精神的な苦しみから脱して、自分らしい人生を送れるヒントを語ります。

これからの日本の役割

おはようございます。

 

今日は日本の「役割」についてのお話です。

 

世界にはたくさんの国がありますが、それぞれが自国の利益(国益)を追求しながら、そして他の国々と調和をしながら活動を続けています。

(それができていない場合もありますが)

 

私は人間それぞれに「役割」があるように、国にもそれぞれ「役割」があると思っています。

 

私たちの国、日本について色々考える時、

日本の役割とは一体なんだろうと思うわけです。

日本の歴史はとても長いのですが、やはりその中でも、

世界と大きく関わりも持ち始めた「明治以降」の日本について注目せざるを得ません。

 

私個人としては、

『らしさ』を失う part1
『らしさ』を失う part2

で記した通り、明治から昭和20年までは、それまでの「日本」らしさを否定したことによって、「本当の自分(日本)」が、その状態に窮し、その反発として、戦争・敗戦という最悪の結果と考えています。

そして、その後はというと、

もっと、もっと日本人は日本らしさを否定していきました。

戦争に負けた反動によって、自分たちの過去をさらに否定し、時に「嘲笑った」のです。

結果、人々は「物」に執着するようになり、とてつもない勢いで経済成長を遂げましたが、同時に精神的な豊かさへは目もくれなくなってしまったのです。

(余談ですが、日本の経済成長は、アメリカに主権を差し出すという形で得られたものだと私は考えています)

そして、その結果どうなったかと言うと

 

「精神を病んだ」

 

というわけです。

私の大切な先生である、解放カウンセラー仁さんのお話を伺っていても、現代の日本人はますます精神的に苦しい人が増えているとおっしゃっています。

私自身も、昔と比べて、周囲に精神に苦しみを抱えている人が増えたというのを実感しています。

 

これは、日本人が、トコトン日本らしさを否定してきてしまったことによると思うのです。(もちろんそうでない人もいますが、全体の話としてお聞きください)

 

働き方

生活スタイル

教育や地域コミュニティ

恋愛や結婚・出産・子育て

考え方 など

 

あらゆるものが、西欧化し、それまでとは全く違う日本人が出てきているように思うのです。

 

しかし、本当の自分つまり、「本当の日本人としての自分」は、今の現状が、私らしくないことを知っています。

だから精神・心にさまざまな形で、苦しみといった形で表れているように思うのです。

 

働く場所が、オフィスではなく、田畑であれば精神を病まなかったかも知れません。

核家族ではなく、大家族であれば、虐待が一人に集中しなかったかも知れません。

他人の子も自分の子という考えがあれば、そこで救われる子もいたかも知れないのです。

 

一つ簡単な例を挙げると

2000年以上、田んぼを耕していた日本人が、机に座って一日中パソコンを眺めるようになったのはここ数十年の話ですから。やはり日本人としての精神や心に違和が生じるのも、合点がいくと思います。

こういう話をすると必ず「2000年以上生きている人間はいない」という人がいます。(ちなみにこういう人は「分離」していることの素晴らしさを訴えています)

しかし、そういうことではありませんね。「民族としての記憶」という意味です。

今でも愛知県民が、「三河の人」「尾張の人」となんとなくそれぞれの所属が分かれている感覚もこれに似ています。

私たちは祖先からの繋がりの末端に生きているのです。

 

※こういう事をいうと、お前はちょんまげを結って、着物きて、馬か駕籠で移動しているのか?と言う人がいます。着物は毎日着ていますが^^ 日本人らしさというのは、決して昔がすべてよかったという話ではありません。人類は苦しみながらも、少しづつ成長し、豊かになっているのは当然だからです。『らしさ』とはこれとは別の次元の話です。 

 

このように、さまざま理由によって、日本人がその『さしさ』を失ったことにより、精神的に苦しい人がどんどん増えていったように思うのです。

 

しかし・・・

 

私たちは、この物理宇宙(世界)に、この体を通じて、それぞれ「体験」をしにやってきています。

そしてその「体験」を通じて「学び」を深めています。

つまり、精神的に苦しいということを「学んでいる」わけです。

それは、その逆である「精神的に豊かで、平安で、安定している」という素晴らしい状態をより理解するために、必要な体験なのです。

(むずかしい話でごめんなさいね)

 

ちょっと分かりやすく言うと、

病気になって(苦しみを体験して)、健康の(元の状態)の素晴らしさを知る。

海外に行って(異なる環境を体験して)、日本の(元の)治安の良さを知る。

失恋をして(悲しみの体験をして)、二人でいるという(元の状態)安心を知る。

独り暮らしをして(大変な思いをして)、親の(日常の)ありがたさを知る。

 

みたいな感じです。これを「逆体験」と言います。

私たちは、この体を通じて様々な経験をしますが、その中でも特に用いられるものが、この「逆体験」です。

 

つまり、繰り返しますが、日本人が、こうして精神的に苦しい人が増えているのが、まさに精神の豊かさを学んでいるからだと思うのです。

 

そして、こうした人たちが「心の仕組み」を勉強することによって、その苦しみから解放され、次のステージへと飛び立っていくように思うのです。

 

まさにこれがこれからの日本・日本人の「役割」だと私は思うようになりました。

みなさんはいかがお考えになりますでしょうか?

 

それでは、また。