『神主の遺言』

それぞれが「本当の私」と出会い、精神的な苦しみから脱して、自分らしい人生を送れるヒントを語ります。

奉祝「紀元節」(20年後の今日の日を思って)

おはようございます。

寒い日が続きます。皆さま暖かくしてお過ごしください。

 

 

 

今日は「建国記念の日」です。

私個人としては「紀元節」と呼ぶようにしています。

日本の建国をお祝いする大切な日です。

 

みなさま今日で日本が何歳になったかご存知ですか??

なんと2680年(歳)です。

初代天皇である神武天皇がご即位されてから今日に至るまで、

日本はず~っと日本のままです。

神話をもとにしているから曖昧な数字だ。という人もいます。

確かに日本は紐解ける史実をもとに考えると、1500年くらい前に統一王朝ができて、日本がスタートしたと言われています。

はい、私もそう思います。

 

しかし、ソレとコレは別の話です。

神話というのは「共通の理想」を物語にしたものです。

簡単に言えば、遠く古い私たちの祖先が、

「こうだったらいいね」という思いを物語にしたのだと私は考えいます。

 

つまり

「私たちの祖先は日本のこの辺りから始まって、10年くらい前に国を建てました」

というのではなく、

「私たちの祖先は天から降ってきて、遠い遠い昔に家族のような国にしようという理念のもと、国を建てました」

と言った方が、「みんながまとまる」というわけです。

自分たちの起源の物語の視点を、なるべく遠く高いところへ持っていくことによって、全体をその物語の中へと包み込むことができること考えたからだと思います。(ちょっと伝わりにくいかな)

 

ですから、神話という共通の理想を出発点とする歴史と、史実や考古学に基づく歴史はそもそも別物というわけです。

 

 

さて、神話のお話はここまでです。

私が一番言いたいことはこれからです。

あと20年で日本は2700年の節目を迎えます。紀元2700年です。

 

今から80年前の昭和15年は各地で「紀元二千六百年記念行事」が盛大に行われました。しかしご存知の通り、当時の日本は中国と戦争をしていましたし、翌年はアメリカとも戦争を始めました。こうした背景もあって軍事色の強い祭典であったことは間違いありません。別にそれが間違いというわけではありません、当時はそれが良い・正しいと判断されただけのことです。

 

しかし、その100年後の2700年はどうなっているでしょう。

私としては、

「みんな違いはある、でも今日は一緒にみんなでお祝いしよう!」

そんな日本になっていて欲しいのです。

別に盛大な式典を開催しようだとか、そんなことは私は考えていません。

私が夢想して止まない、20年の後の今日という日は、

 

「お母さんが、晩御飯の時に、お祝いの日だからと言ってオカズを一品多くしてくれる日」

 

そんな日であって欲しいのです。

日本は保守だとかリベラルだとか(その他もいます)言って思想が作為的に分断されています。(↓ ご参考記事)

日本が「嫌いな人」は一度お読みください(長文ですが)

私とあなた

 

しかし、先ほども申した通り、今日は日本人の「共通した理想」の物語に依拠したお祝いの日です。思想なんて関係ないはずです。

確かにいわゆる「保守」と呼ばれる人たちが集まって、今日をお祝いする式典が催されています。それはとても尊いことです。しかし大変厳しい言い方になってしまいますが、現状としては一部の人たちが集まってお祝いしているに過ぎないのです。

 

「お母さんが、晩御飯の時に、お祝いの日だからと言ってオカズを一品多くしてくれる日」

 

というのは、普通の主婦が、日本の神話を身近に感じ、自分や家族が日本という国とつながっている存在だということを体感していなければなりません。

その為には、むしろこういうことに興味がない人たちに向けて、どのようにして、日本の建国の意義を伝え広めていくべきかを考え、そして実践していかないといけないのです。

 

 

そういう意味では、あと20年しかないのです。

私は今日「統合神道事務局」という活動組織を立ち上げました。

たった一人しかいませんし、まだまだどうやって行こうか思案中です。

しかしハッキリと言えることは、

20年後の今日、日本という国がちゃんと存在し、

そして、日本人がそれぞれの形で、今日という日をお祝いしている。

そんな日であって欲しいのです。

この組織はその為に運営していければと思っています。

 

 

 

 

今日という日が皆さまにとって良い日でありますようにお祈りいたします。

それでは今日はここまで。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。