『神主の遺言』

それぞれが「本当の私」と出会い、精神的な苦しみから脱して、自分らしい人生を送れるヒントを語ります。

リーダー論

おはようございます。

ご訪問ありがとうございます。

今日も天気はイマイチ、雨が降ってきそうです。

ここ最近のこのブログですが、ちょっと「長い」ですよね・・・・

なるべく簡潔に。と思っているのですが、ついつい長くなってしまいます。

お許し下さいね。

 

 

 

では、今日はこんなお話し。

 

大学生の頃、ある運動系のサークルに所属していました。

シーズンになると、約二か月程男女合わせて30人くらいの大所帯での合宿で、

朝早くから夕方まで、毎日活動するようなかなりハードなものでした。

 

もう大学を卒業した社会人数人がリーダーとして、集団をまとめていくのですが、

今日はその内2人についてのお話しになります。

 

 

大学生と言っても、スケジュールがバラバラですので、

30人全員がいつも集まっているわけではなく、

やはり土日が一番メンバーが集まりやすい日です。

その日も多分土日でメンバーが多かった日だと思います。

一人のリーダーが、夕方の夕飯前にメンバー全員を集めて「講義」を開始しました。

講義の内容は「栄養について」です。

スポーツをする人間にとって、体を動かすのも大事だけど、

それと同じように栄養についての知識を身に着けるのも大事ということでした。

彼は大学でスポーツの分野を専攻してた人で、要はその道のプロです。

合宿所に全員を集めて、かなり長い時間、栄養についての講義をしていました。

そして、その講義が終わって、みんな夕飯をとります。

男子メンバーがその夜食べたのは・・・・

「カップラーメン」でした。

昼間のハードな活動の後に、その夕方の講義があって、夕飯を作っている時間が無くなったというわけです。だからさっき栄養についての「ありがたい講義」を聞いたにも関わらず、食べた食事が「カップラーメン」という有様だったわけです。

 

 

別の日

その日は平日でメンバーが少なく、10人もいなかったと思います。

私は何か用事があって日中の活動をしている時間にはいけず、

夕方にみんながいる合宿所へと向かいました。

すると駐車場にいるにも関わらず、かなり強めのニンニクのニオイがしてきました。

何だろう。と思って台所を覗くと、

その日のリーダーが汗だくになって、ニンニクの利いた料理を作っていました。

訳を聴こうとする前に、向こうから

「今日のメンバーはみんな元気がなくてだらしなかったから、この料理で俺が元気をつけてやるんだ!」

と言ってきたのです。

当然、その日の晩御飯はメンバー全員で、そのリーダーお手製のニンニク料理を囲い、ワイワイ盛り上がって、次の日の英気を養ったわけです。

 

この2人は間違いなくこの集団における「リーダー」でした。

前者は大学でスポーツ分野の知識を豊富に蓄えた専門家でしたし、

後者は専門家ではありませんが、長年この活動を継続してきたので、リーダーになった人でした。

このブログで、どちらが良いとか悪いとか論うことは致しませんし、どちらがみんなに慕われていたか語るつもりもありません。

しかしこれまでの話の中で、この2人の中に宿る「精神」に大きな違いがある。ということは、どんな人でもお気づきになると思います。

そう、「主体は誰か」ということです。

 

誰だって、リーダーという立場になり得ます。

こうした学生のサークルや会社や組織に限らず、

ご家庭の主婦も、立派なリーダーです。

自分がリーダーとなった時、「主体は誰か」ということを意識するのとしないとでは、全体のパフォーマンスに大きな違いが出てきます。

カップラーメンを食べた次の日と、ニンニク料理食べた次の日とでは、身体的・精神的パフォーマンスに明らかに違いが出るのと同じです。

 

本当のリーダーには、こうした力が求められるのだと、この2人から学ぶことができました。

何かの参考になれば、幸いです。

 

それでは、今日はここまで。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

 

 

 

※万万が一、この投稿をこのリーダーの方がご覧になって、「俺の事かも」とお気づきになり、ご不快な思いをされたらお許し下さい。名前など当然伏していますが、訂正・削除を求められる場合はご連絡下さい。