『神主の遺言』

それぞれが「本当の私」と出会い、精神的な苦しみから脱して、自分らしい人生を送れるヒントを語ります。

タバコの辞め方をお教えします。

おはようございます。

ご訪問ありがとうございます。

 

 

今日はずいぶんと毛色の違うお話になりますが、

みなさん「タバコ」は吸いますか??

私は平成26年9月18日に辞めて以来一度も吸っていませんので、

もう6年くらい経ちます。

それ以前はヘビースモーカーという程ではありませんでしたが、

それでも1日1箱くらいは吸っていました。

ていうよりタバコがかなり好きでした。

吸っていた当時は、無人島に何をもっていくかと言われて「一生分の煙草」って即答していたくらいですし、それを聞いた友人には「そうだろうね」と言われていた程です。

因みに、私のタバコ遍歴は

マルボロ → ラーク → ラークマイルド → ポールモール 

でした。

 

 

何しろ世は喫煙者に対してとにかく厳しいです。

吸う場所も限られていますし、今まで喫煙可のお店もどんどん禁煙になったりしています。

ここまでしなくてもいいのに・・・・と感じる時もあったりします。

 

 

 

 

話しが飛ぶようで恐縮ですが、私の実家の近くに「サナトリウム」がありました。

聞きなれない言葉だと思いますが、要は結核患者の療養所です。

海が近くて空気も綺麗なので、都心から離れた場所にこういう施設が設けられていたのです。(もうありませんが)

 

患者はここで生活をするのですが、当然面会者だっています。

そこでこれは聞いた話ですが、面会者(健常者)はこのサナトリウムの患者に会いに行く前に施設の前である「儀式」を行っていたというのです。

ズバリその儀式こそ!

 

 

 

「タバコを吸う」

 

 

 

だったのです。

当時はタバコは肺を丈夫にしてくれる「薬」として考えられていたわけです。

このタバコは「薬」という考え方は、何もこの時代だけではなく、もっと昔の江戸時代からそうでした。

よく時代劇で商家の旦那さんが、火鉢の前でキセルを咥えているシーンがありますが、あれは「薬」として吸っていたのです。

 

タバコが「嗜好品」として考えられるようになったのは、日本の軍制が整ってからでした。それも昭和に入り、たくさんの国民が軍隊へ徴兵されることによって、このタバコは広がったのです。

「恩賜の煙草」というのがあって、菊の御紋が入ったタバコもありました。

因みにこの「恩賜の煙草」は菊の御紋を上に向け、一度も灰を落とさず吸い、自然に灰がポロっと落ちると「灰」が「拝」をする格好になると言われ、これが相応しい吸い方と聞いたことがあります。

 

軍隊を通じて多くの男性にタバコが広まり、敗戦後は海外の煙草(洋モク)もたくさん入ってきて、どんどん定着していきました。

男性はタバコを吸うもの。みたいな感じだったと思います。

サラリーマンはオフィスでタバコを吸いながら仕事をしていたし、

医者がタバコを吸いながら診察をしていたし、

学校の先生だって、授業中に咥えタバコで授業をしていたし、

国会議員だって、議事堂の会議室(さすがに本会議場ではないと思いますが)でタバコを吸いながら議論をしていました。

 

人間の価値観というのは、こうやって時代によって180度変化するわけです。

今や百害あって一利なしの代表みたいなタバコですが、つい80年前までは「薬」だったわけですから。

※今日は語りませんが、結局これも「ラベル」です。タバコに対して「薬」というラベルを貼るか、「害」というラベルを貼るかの違いです。人間の好き嫌いでこのラベルを貼り換えているだけなのです。

 

 

さて、そんなタバコですが、私はやめました。

ていうより吸い始めの頃から、辞めたいなぁ~と思っていました。

でも身体的というより、精神的依存が強く辞められませんでした。

禁煙ガム・禁煙パッチ・チャンピックス(禁煙薬)など色々試しましたが、

全然辞められませんでした。

でも先ほど申した通り、6年程前にスパッとやめることができました。

その時の方法、つまり「いずみ式禁煙法」を以下に述べたいと思います。

 

 

(1)タバコを吸う目的を確認してみる。

お腹が空くからご飯を食べる。寒いから・おしゃれをしたいから服を着る。

テストで良い点を採るために勉強をする。気分転換の為に散歩に行く。などなど。

私たちの行動には「目的」が伴います。しかしよ~く考えてみて下さい。「タバコを吸う目的」ってありますか??

実はないんです。「依存しているから吸う」はダメです。

「タバコ」は本当に「目的」が見当たりません。先ずはそれを明確にして下さい。

 

(2)印籠を懐に忍ばせる

水戸黄門様の印籠は無敵です。どんな悪いヤツも「ははぁ~」ってなります。あなたもそれを持つのです。

毎年年末になるとその年の世相を表す漢字一字が発表されます。それを真似るのです。さっき「タバコを吸う目的」は無いことを確認しましたが、今度は「タバコを辞める目的」を決めます。例えば以下に例を挙げてみます。

・健康な体を取り戻すであれば「体」

・奥さんや彼女、子供から辞めるよう言われたのなら「妻」「女」「子」

・無駄な出費を抑え、お金を増やしたいのであれば「金」

このように、タバコを辞める目的を漢字一字で表すのです。これが「印籠」です。

黄門様の印籠は「葵の紋所」ですが、あなたの印籠にはあなたが選んだ漢字一字が刻まれています。それを設定して下さい。

 

(3)タバコのパターンを完全に把握する

次に自分が1日にどのタイミングでタバコを吸っているかを把握します。

私は元喫煙者ですからよくわかるのですが、タバコを吸うタイミングというのはほとんどパターン化されています。起床後、朝ごはん後、10時のお茶、昼ご飯後・・・のようにです。これを必ず紙に書くなり、パソコンに打ち込むなりして、自分がタバコが吸いたくなるタイミングを把握して下さい。(つまりこの時点ではまだ辞めなくていいのです。むしろ自分が何時吸いたくなるのかを意識しながら、しっかり吸って下さい)

 

(4)少なくとも3か月、できれば半年、同じパターンで暮らす。

普通に仕事して、そのまま帰ってくる日はパターンとして把握しやすいけど、特に飲み会などで、人と酒を飲むとどうしても吸いたくなる。という人も多いと思います。よくわかります。ということで「行かないでください」なるべくパターン通りに生活して下さい。

 

(5)決意する

タバコを吸う目的が無い事を知った

印籠を用意した

自分がタバコを吸いたくなるタイミングを把握した

同じパターンでしばらく暮らすことにした

以上が揃ったら最後に「タバコを辞める」と決意して下さい。

車で言えば、鍵を鍵穴にさしてエンジンをかける瞬間です。

それができるのはあなたしかいません。進むもその場にとどまるもあなた次第です。

ちゃんと辞めるための準備は整っています。あとはあなたが決めて下さい。

 

 

 

 

以上、これでタバコは辞められます。

身体的依存は2週間くらいでおさまりますが、精神的依存が数か月続きます。

パターン通りに暮らしていると、必ず吸いたくなるタイミングがやってきます。

その時に目を閉じて「印籠」を出して下さい。

そこの書かれている漢字一字をよくよく見つめ、指でなぞって下さい。

欲というのは、必ずピークがあり、その後緩やかに減少していくものです。

そのピークが印籠の出し時です。

 

これを数か月繰り返していくと、タバコを辞めることができます。

タバコを吸うタイミングに、タバコのことを考えなくなるのです。

印籠も必要なくなります。

 

タバコに厳しい世の中ですので、もし辞めたいという方がいらしたら参考になさってみて下さい。

一応辞めた人間から言わして頂くと、朝の目覚め方が吸っている時と、辞めた後では天と地ほどの違いがありますよ。

 

 

それでは今日はここまで。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。