『神主の遺言』

それぞれが「本当の私」と出会い、精神的な苦しみから脱して、自分らしい人生を送れるヒントを語ります。

適正ダンベルちゃん

おはようございます。

ご訪問ありがとうございます。

 

みなさん、筋トレしたことありますか?
私はかなりやっているのですが、今日はそれにまつわる思うことを書いてみます。

 

ダンベルをご存知だと思います。
手で持って、色んなフォームで持つアレです。

重さがたくさんあって、基本的に一番軽いのは1kg
その後どんどん大きくなっていって、50kg以上あるのもあります。

 

よくこの筋トレで勘違いされることがあって、
筋骨隆々の上級者が重いダンベルを扱って、
そうでなくて初心者や筋肉のない人が、
軽いダンベルを使っているのだろう。
というものです。

実はこれ全然違います。

筋力をアップさせる=重いダンベルを持つ

ではないのです。


では、正解はというと・・・

「その人にとって、重いと感じる重さを扱う事」

なのです。


確かに上級者は重いダンベルを扱います。
しかしそれは重い重量を上げたから、筋力がアップしたのではありません。
長年徐々に重さを上げていき、その人の限界を常に越えてきたから、結果として今重いものを扱っているだけなのです。

 

初心者や筋力が無い人は、こうした上級者を見て「すごいな~」と思うものですが、
実を言うと、
上級者が30kgのダンベルを10回上げて限界がやってくるのと、
初心者が10kgのダンベルを10回上げて限界がくるのも

ダンベルの重さは違いますが、
お互い、10回で限界が来て、「これ以上持てない~(><)」
となっていれば、同じように筋繊維は破壊されていて、
筋トレの効果としては、ほぼ変わらないというわけです。
つまり、「その人にとって、重いと感じる重さを扱った」というわけです。
(その後のケアや食事によって回復と筋肥大の違いはありますが。)

 

逆を言えば、
上級者が10kgのダンベルを何回あげても筋肉に刺激は入らないし、
当たり前ですが、初心者が30kgのダンベルを持ちあげることはできません。
もし出来てもケガするだけです。


ということで、心も同じなのです。
やってくる困難、抱えている苦しみというのは、
誰かにとっては超重大なことですし、誰かにとってはすでに過去にクリアしていて、
大した問題ではないということです。或いは最初から気にならないのです。

 

「その人にとって、苦しいと感じる苦しみ」に向き合っているというわけです。

 

ですから、
「お前はそんな軽いダンベルを扱っていて、ダサいな~」
「私はこんな軽いダンベルしか持てなくて、ダメだな~」

というのが、不毛で無意味なものであるのと同じように、

 

「あなたはこんな大したことないことで悩んでいて、ダメだな~」
「周りにとって大したことないことで苦しんでいる私って、ダメだな~」

というのも、同じように、意味がなく、また本質を捉えていないというわけです。

 

困難や苦しみというのは、その人にとってのダンベルです。
もっと言えば、「その人に相応しい重さのダンベル」なのです。
そしてよく言われることですが、絶対にその人が持ちあげられないダンベル、
つまり困難や苦しみは与えられません。
どうにかこうにか、工夫をし、或いは人の手を借りて
持ちあげることができるダンベルなのです。

 

そして、それを持ちあげた時、
始めて、筋力がアップするのと同じように、
心で言えば、「気づき」が訪れ、
一つ成長した「私」になっているというわけです。

 

何かの参考になれば幸いです。
それでは。

(この記事は『YORISOI』と共有しています。)