『神主の遺言』

それぞれが「本当の私」と出会い、精神的な苦しみから脱して、自分らしい人生を送れるヒントを語ります。

これが本当の「学問の自由」の侵害

おはうようございます。

ご訪問ありがとうございます。

 

さて

今日はちょっと書くのを躊躇いましたが、(今も躊躇っていますが)やはり書こうと思います。

批判というのではなく、「これから人」に一つの事例を示し考えるきっかけにして欲しいと思うからです。

 

いつも行くトレーニングジムにはテレビが何台も設置してあって、嫌でも見る事になるのですが、

昨日もいつも通りテレビがついていて、ぼーっと眺めていたら、

とある局のニュース番組がやっておりました。

内容は菅総理の「日本学術会議」のメンバーの任命拒否についてでした。

学術会議の人事介入を許さない!みたいなプラカードを持った人たちが官邸前に集まって雨の中デモをしている様子が映されていました。

インタビューアーがデモ参加者にインタビューもしていて、

名のある?大学の教授、そして大学院で研究をしている大学院生の声も聴いていました。

 

自分たちの研究に公費は全く使われない。

国がこうした圧力や介入をしてくるようでは自由な研究が行えず、国に睨まれないような研究しかすることができなくなる。学問の自由が奪われる。

と答えていました・・・・

正直言って笑ってしまいました。

人の話を笑いながら聞くのは失礼ですが、申し訳ない、笑ってしまいました。

 

国が学者から意見を聞き、政策に反映させるために設けられているのが日本学術会議です。そのメンバーを国が決めることがなぜ学問の自由の侵害なのでしょうか?

そしてこの日本学術会議のメンバーであるエライ先生方は、所属する大学の講師などの採用に関わっている方々です。研究者たちがそれぞれの実績をひっさげて募集をしてくると思いますが、その際に不採用の方も当然いるはずです。その時にいちいち不採用の理由を通知しますでしょうか?

「協議の結果、今回は採用できませんでした。貴殿のこれからの活躍をお祈り致します」程度が書かれた紙キレ一枚を送り付けてくるだけでしょう。

 

或いは査読論文であっても、雑誌などに掲載するかしないかを審議する場合でも、そこまで詳しく採用・不採用の理由を明確にしますでしょうか?私の経験上そこまっでハッキリとした理由を聞いたことがありません。

自分たちはやるけど、自分がされるのは許さない。申し訳ありませんが、笑ってしまうのです。

しかしこうしたエライ先生方ははっきり言ってどうでもいいのです。

私が気になって仕方ないのは若い研究者たちです。大学院で研究に励んでいるとさえる大学院生もこの事態を学問の自由の侵害に当たると思っていることに不安を感じています。

よろしいですか?以下の話をよくお読みください。

 

三橋健という神道学者がいます。

この方がある時「靖国神社」についての論文を発表したのです。

内容を要約すると、

戦死というのは非業の死である。この戦死した人たちの霊をちゃんと祀らないと祟るので、国はそれが怖いから、靖国神社を創建し、その霊を祀っているのだ。

というものです。

今までに全くない切り口で、正直私もこの論を全て受け入れることは難しいです。

しかしこれは三橋健という一人の学者が導きだした「靖国論」なのです。

どんな内容であれ、これも一つの学説であり、尊重されるべきものです。

 

さぁそれでどうなったか。

なんと、この三橋氏の受け持っていた授業の単位が取り消しになったのです。

つまりこの人(三橋)が教えていた授業がなかったことにされたわけです。

そして教授から助教授に降格になりました。

なぜなら、靖国神社神社本庁が大学に圧力をかけたからです。

一人の学者の学問の自由どころか、地位さえも奪ったのです。

 

私は別にここで靖国神社神社本庁を批判しているのではありません。

宗教というのはこういうことが起こりやすい環境でもあります。

寧ろ私は靖国神社や本庁が、はっきりと圧力をかけたと、公言してもいいと思っています。

私が言いたいのは、そういう事実が、間違いなくあったということです。

 

官邸前でインタビューに「学問の自由が侵害される」と訴えていた若い研究者たち。

今の述べたものが正真正銘「学問の自由の侵害」ですよ。

何か妙な色眼鏡を掛けながら世の中を見ていないでしょうか?

それでは決して真実をみることはできません。

 

「学問・研究は赤ちゃんの目になって、物事をありのままに見つめることから始まる」

 

三橋健がよく言っていた言葉です。

世の中の見方だって同じことです。

どうか、若い研究者たち(って私はあなた方より気持ちは若いですけど)

その探求心を大事にして、国や社会の為に役立てて下さい。

あなた方は自由に研究を続けていいのです。

 

但し、あなたが我が国の大学で、軍事研究をしようとした場合、

日本学術会議」が全力であなたに圧力をかけてくるのでご注意下さい。

 

※ちなみに軍事研究って一体何なんですかね?ミサイルなどの武器開発に関わる研究もそうなんでしょうが、心理学だろうが、経済学だろうが、たぶん宗教学だって、軍事転用できますよね?

 

 

それでは今日はここまで、

最後までお読みいただき、ありがとうございます。