『神主の遺言』

それぞれが「本当の私」と出会い、精神的な苦しみから脱して、自分らしい人生を送れるヒントを語ります。

神主がおススメするある事

おはようございます。

ご訪問ありがとうございます。

 

 

今日は提案みたいなお話です。

大学院に通っている時に、日本人の宗教動向調査みたいな資料を目にしたことがあって、

簡単に言えば日本人が日ごろどんな宗教的なことに触れているかみたいなもので、

文化庁あたりが定期的にやっているアンケートだったと思います。(いい加減でごめんなさい。)

その中に、

「あなたは年にどれだけ神社やお寺にお参りに行きますか?」

みたいな設問があって、

「年に1度か2度」と答える人が一番多かったです。

要は正月の初詣の事で、この時だけ日本人の宗教意識というのがグンと上がるのだと思います。

 

私の感覚として、数年前から御朱印を集める人が増えたのもあって、

私がこのアンケート結果を教室で見た10年以上前に比べると、

もう少し神社やお寺をお参りする人は増えているだろうなぁ~と思っていますが、先に申した通りこれは私の感覚なのでなんの根拠もありません。

 

ただ神社の神主からしてみると、年に1度と言わず、何度でもお参りに来て欲しいですが、

私のように四六時中神社・神道について考え、それ自体が仕事となっているような人間は、どこかへ行く=神社にお参りする。というのが当然になっていますが、そんな人は稀で、

一般の人は何かきっかけというか、理由がないと、神社という存在が意識に上らないのも当然です。

もちろん私のように神社・神道が好きな一般の方もいますから一概に言えないことはわかっていますが、先に挙げたアンケート結果の「年に1度か2度」という回答が一番多いのは、繰り返しますが、神社という存在が意識に上らないからだと思います。

 

つまり逆を言えば

正月 ➡ 気分も新た ➡ 願い事 ➡ 神社仏閣へGO

みたいな図式が多くの日本人の頭の中にあるからこそ、神社に興味がない人でも、正月だけはお参りに行きます。みたいになるわけです。

 

これはこれで全然問題ありませんし、これからもどんどんお続け頂きたいわけですが、

私からの提案がありまして、それが「月詣り」になります。

東京都神社庁が「毎月神社へお詣りしましょう 月詣り」という幟を作って各社でこれを掲げているようですが、私もこの月詣りはお勧めしています。

ただ御多分に漏れず、この東京都神社庁の「月詣り」の幟も、

ただ「作って・配って・それまでよ」で、何の説明もないため、その意義ややり方が全くわかりません。自由にやって下さい。ということなんだと思います。

 

もちろん自由でいいのですが、中にはもう少し具体的に教えて欲しい。という人もいると思います。そういう方に私がお勧めしている「月詣り」が・・・

 

近くの氏神様への「毎月誕生日詣り」です。

 

要は1日生まれであれば、毎月1日に近くの氏神神社へお詣りに行くということです。

 

お正月はお願い事を神社仏閣へしに行くみたいな図式をお持ちであることは先にも申した通り、全く問題ありません。

ただそれとは別に「誕生日は感謝をしにいく」みたいな新たな図式を作ると、人生の幅がグッと広がると思います。

 

「今月も神社へ来れた、今月も神社へ来れた・・・」

と毎月神社へ来る度に、今生きていることへの感謝ができるようになると思います。

 

ただ正直申しまして(こんなこと神主が言うべきかどうか悩みますが・・・)

別に神社じゃなくたっていいんですよ。

お寺だっていいし、お墓だっていいし、実家の親に毎月誕生日に電話するでもいいし。

たまたま私が神主だから「神社」って言ってるだけです(^^;

 

精神的に苦しい人や過去のトラウマ等に苦しんでいる人にとって、

感謝をする。というのは大変なことで、よくわかります。私も同じですから。

もっと言えば、ムリに感謝する必要もありません。

「?」ってなると思いますが、本当にムリにする必要なんてありません。できないものはできないんだから。

 

でもこういう方にも私は「月詣り」をお勧めします。

感謝ができない!という方は、

「自慢」してみて下さい。

「私は生きています!」と・・・

神社であれば、神様はきっと、生きているあなたを見て「素晴らしい」と思って下さるハズです。

神様は「命」そのものの素晴らしさをご理解されていますから、

あなたが今生きていることを誇っている姿を、そのままお喜びになるでしょう。

きっと今までとは違う、神様との付き合いが始まります。

そしてそれに伴い人生そのものの流れも変化してきます。

 

是非、どんな方であれ、「月詣り」を習慣に取り入れてみて下さい。

 

それでは今日はここまで。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。