『神主の遺言』

『統合神道』唯一の神主のブログ。それぞれが「本当の私」と出会い、精神的な苦しみから脱して、自分らしい人生を送れるヒントを語ります。

「家族という方法」

おはようございます。

ご訪問ありがとうございます。

 

師走ですねぇ。神社は七五三が落ち着いて、お正月に備える時期になりました。

皆様はいかがお過ごしでしょうか?

 

今日のお話はほんとに私の感覚のお話なので、根拠みたいなものはありません。

それでもよければお読みください。

 

神職の仕事も色々あるのですが、その中でもやはり日常的に行うのが「ご祈祷」です。

何かお願ごとがあって、神社へおいでになって、その願いを神職を通じて神様へ届けるのがこのご祈祷です。

ご祈祷の内容にもよりますが、初宮詣や七五三、家内安全のようなご祈祷はだいたい家族でいらっしゃいます。

 

ですので神職って、とにかく「家族」を見る事が多いのです。

当たり前ですが、本当にたくさんの家族があります。

本当にそれぞれの家族がすべてがまちまちと言った感じです。

そして非常に大事な部分なのですが「雰囲気」も違います。

その家族が醸し出す雰囲気です。

私は祝詞に読み込む、そのご家族の名前くらいしかお聞きしませんし、

あれやこれやと参拝の方にお話することも致しません、何か聞かれたらお答えする程度ですので、その家族の事を詳しく知ることはありません。

しかし、お話をせずとも、雰囲気だけは感じ取れます。

ですから冒頭、全てこのお話は私の感覚に依るものだと申したわけです。

 

このように、たくさんの家族と非常に短い時間ではありますが、私は接してきて、

その家族の雰囲気を感じ取ってきました。

そうした中で、本当につい先月の話になりますが、

 

一言で言うと、「悟ったんだな。」と感じる家族のご祈祷を致しました。

 

「悟り」というのは仏教の言葉ですし、私が安易に使うべき言葉でないことは十分承知しているのですが、その家族と接した時、はっきりとその言葉が浮かんだのです。

 

実を言うとその家族のお父さんの事は昔から知っていて、

神社や地域の行事になると、手伝いに出てきてくれる氏子さんの一人です。

あまり詳しくは書きませんが、若い時から手に職を付けた勤め人でした。

確か20代中盤あたりで結婚され、お子さんを数人設けて、

今回はそのお子さんの七五三で神社においでになったというわけです。

 

その家族の醸しだす雰囲気が、本当に素晴らしかった。

どこまでも自然であり、お互いを尊重し、労り合い、わざとらしくない笑顔がとても印象的でした。

この雰囲気はその場にいないと分らないし、こうした人が出す雰囲気というものにいつも注意を向けていないと、なかなか感じ取れないものです。

もちろんこうして言葉や文字として正確に表すのもはっきりいって不可能です。

 

ただ私はその家族に触れ

人間が「真理」(悟り・気づき・覚醒・・・)にたどり着く方法は別になんだっていいんだな。とこれもまた直感で感じ取ることができました。

特別に厳しい修行も必要ないし、誰かのありがたい話を聞く必要もない、ましてやお金を払って得るものでもない、

ただ、自分が好きで、興味があるものに対して、ひたすら「注視」し続け、

そして、これを大切にすることによって、人間は様々な苦しみや課題を克服し、

「真理」に到達するんだな。と思ったのです。

 

このご家族のお父さんは、「家族という方法」によって、真理に出会われたと思います。あの穏やかな眼差しが全てを語っておられました。

実はその後、共通の知人と話す機会があったのですが、

このお父さんは仏教と非常にご縁のあるご実家出身であること教えてもらいました。

とは言え、今ご本人はご実家とは関係のないお仕事をされ、別の道で活躍されています。

 

ただ、私が「悟ったんだな。」といつも僭越過ぎて使わない「悟り」という言葉が即座に浮かんだのは、このお父さんは「家族という方法」で真理と出会われたけど、下地として仏様のご縁というものがあったからなのではないか。と後から感じました。

そして、もう少し踏み込むと、この仏様が別の方法(家族という方法)で悟るよう、仕向けたのではないか・・・そんなことまで感じます。

(すごいスピった言い方に聞こえてしまうかも知れませんが・・・・)

 

いずれにしましても、

私たちも、ご自分の興味のあるもの、好きなものにとことん注意を向けて、大切に扱ってみましょう。きっとたくさんの気づきがあり、やがて真理と出会えるはずです。

 

※ちなみに「私」という存在に対して最も注意を向けるべきであることは言うまでもありません。

 

 

 

それでは今日はここまで。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。