『神主の遺言』

『統合神道』唯一の神主のブログ。それぞれが「本当の私」と出会い、精神的な苦しみから脱して、自分らしい人生を送れるヒントを語ります。

トンネルの先の光を目指して

こんにちは。

ご訪問ありがとうございます。

 

明けましておめでとうございます。

先ずもって

皇室の弥栄

国家の繁栄

国民の幸福をご祈念申し上げます。

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

私のご奉仕する神社も、お正月のザワザワ感が薄れてきました。

と言ってもまだ、お札等を授与する所は「お正月仕様」になっているので、

パソコンを開いて作業することができません。

今日はご奉仕が終わった後、別の場所で、ブログを書いています。

 

東京ではコロナの感染者拡大が止まらず、つい先日は緊急事態宣言が発出されました。

社会全体でこの感染症と戦わないといけません。辛抱しましょう。

 

 

一つ前の年末に書いた記事に、

年始に今年の決意の漢字一字というのを決めるのもいいでしょう。

みたいな事を書いたので、色々考えていたのですが、

スパッと直感的に良い漢字が一字浮かびました。

 

「克」

 

です。

調べてみると、人が甲冑を身に付け、その重さに耐える姿を表している漢字だそうです。

私は「神職」という甲冑を身に付けて暮らしているので、良くも悪くも常時身構えています。この漢字は今の私の状態を表しているのかも知れません。

ただやはり、いつも鎧をまとっていれば、色々な所に支障がでますから、時にはこれを脱ぐことも大事です。

今年はそんな己の姿をキチンと捉え、上手に生きよ。ということなのでしょうか?

 

それに何より「克己」でしょう。

甘えたい、怠けたい、楽をしたい・・・

という弱い己の心に打ち克つという意味でも、

この「克」という文字が私に訴える力は大きいです。

常にこの文字を心に刻んでこの一年を過ごそうと思います。

 

 

 

 

さて

令和3年はどんな年になるのでしょう?

コロナはどうなるのか?

オリンピックはどうなるのか?

経済はどうなるのか?

様々な文化や遊びはどうなるのか?

 

先が見えず苦しんでいる人、実際に今困難の壁と対峙している人、色々だと思います。

そして、私自身、本当にどうなるのかわかりません。

私も先が見えないのです。この先どうなるか、この状態がいつまで続くのか・・・分らないのです。

 

 

ヴィクトール・フランクルの有名な著『夜と霧』をご存知だと思います。

第二次大戦中、著者を含め、多くの罪もないユダヤ人がナチスによって強制収容所に収容され、過酷な労働を強いられました。その時の体験が書かれた著書です。

 

囚人たち(罪がないので、囚人というのは不正確ですが)を最も苦しめたものとは一体なんだったのでしょうか?過酷な労働や環境でしょうか?もちろんそれもあります。

しかしこれとは違う苦しみが彼らを襲いました。

 

クリスマスや新年が過ぎると囚人たちの死亡率がグッと上がるそうです。

収容所内では、「今年のクリスマスには少し状況が変わるらしい」「年が明けたら解放されるようだ」みたいな噂がどこからともなく沸き上がるそうです。

しかし、実際にクリスマスや新年を迎え何日経っても、何も事態が変化せず、

ただいつも変わらない苦しい労働が待っているだけでした。

「噂」に淡いの希望を抱いたが、実際は何も変わらない・・・

こうした現実が彼らの「生きる」エネルギーを奪い取り、命の灯を消してしまうのです。

 

そうです、人間の生きる気力を奪うのは

「この先どうなるか、この状態がいつまで続くのか・・・」

という苦しみなのです。

 

コロナによる様々な悪い影響を受け苦しんでいる方々、そうでなくても日々の暮らしに不安を抱えている方々、もっと言えば共通の目的を持つことを許されない戦後日本に生きる多くの人たち、そしてこの私が、

大なり小なり、この先どうなるか、この状態がいつまで続くのか・・・

という苦しみを持ちながら暮らしていると思います。

 

しかし、「生きているだけでオールOK」

 

今の現状、環境は辛くとも、思い通りとは程遠い人生を歩んでいたとしても、

私たちは「生きているだけでオールOK」です。

生きている自分、そして同じように生きている他者を称えましょう。

それぞれに命が宿っていることを「祝福」しましょう。

いい加減に言っているつもりもないし、開き直っているわけでもありません。

私たちは「生きているだけでオールOK」なのです。

その事実を決して忘れることなく、これからも一緒に歩んでいきましょう。

トンネルの先の光を目指して。

 

 

改めまして、令和3年が皆様にとって良い年でありますことを、

心よりご祈念申し上げます。

 

最後までお読み頂きありがとうございます。