『神主の遺言』

それぞれが「本当の私」と出会い、精神的な苦しみから脱して、自分らしい人生を送れるヒントを語ります。

神職資格を得るための研修の思い出

おはようございます。

ご訪問ありがとうございます。

 

 

・・・・なんか忙しいです。パソコンもあまり見てられないです。

 

 

さて、今日は1月20日大寒です。

大寒らしく、本当に寒いですね。

皆さん体調には十分お気をつけください。

 

私はやったことないのですが、「大寒禊」というのがあります。

この日に裸になって、水を被るという荒行?です。

やればそれなりに何か感じる事もあるのだと思いますが、

神道青年会?みたいなのに私は所属していないので、お誘いもなく今に至ります。

 

ただ、学生の時に、滝に打たれて禊をするという経験をしたことがあります。

島根県出雲大社で研修をすることになって、

そのカリキュラムの中に滝での禊があったのです。

この滝行の前に、滝の脇に建っている小さな小屋みたいな所に、夜遅くに籠って、

大祓詞」を100巻奏上するというのがあって、なかなかハードでした。

明け方に100巻奏上し終え、着替えて滝に向かいます。

一人ひとり(研修生は5人くらい)滝に入っていくのですが、

かなりの水圧で、息をするのも大変でした。

滝に打たれている間、ふっと自分の足元に目を移しました。

透明な滝つぼに、自分の体を伝った水というか泡がフワ~っと流れて行きます。

その泡がすごく細かくて、ミクロバブルのようでした。

それを見ながら、罪や穢れはこうやって流れていって、

海に連れて行ってくれるんだろうなぁ~と感じたものです。

 

大学で神職の資格を得るためには、こうした実地研修みたいなのがいくつかあって、

学生はランダムに全国の神社に5人づつくらいに振分けられます。

出雲大社はその中でも、すごく研修内容が厳しい研修先として有名です。

上に紹介した大祓詞100巻奏上が名物みたいになっています。

ただ、お世辞じゃなくて、「補導」と言って学生を指導してくれる神職の方が何名かいらっしゃるのですが、本当に良い方でした。今思い返しても本当によく指導して下さったと思い、ありがたく感じています。

加えて寝泊りする宿の食事を担当してくる方の優しい事、優しい事・・・

学生の体調を気にかけてくれて、心のこもった料理を出してくれました。

出雲大社の研修は確かに厳しいとは思いますが、そこに触れる人々の素晴らしさは格別だと思います。研修先が出雲で良かったなぁ~と思います。

 

が!

実は私、この分散実習(ランダムに学生を全国の神社に研修に行かせる事)を一年先送りにしているんです。

つまり、行くべき年に理由を付けて欠席したのです。

どことは言いませんが、関西のとある大きなお社でした。

こうした不真面目?な学生は、次の年再び研修を受ける時は、なるべく厳しい研修先にされるらしく、ですから私は出雲だったというわけです。(噂ですけどね)

 

で、私がなぜ行くべき年に行かなかったのかという話になりますが・・・

何度も申しております通り、この研修はだいたい5人くらいの学生が指定された神社に伺って研修をするのですが、事前に研修先は教えてくれます。

ですので、一緒に行く人が誰かも事前にわかります。

その内の一人が「なんで寄りによってこの人なんだ・・・」という人だったのです。

 

もちろん個人の特定は致しませんが、この人は社家のご出身で・・・

大学へは行きたくなかったし、神社なんてどうでもいい。

親がムリヤリこの大学に行かせたようなもので、オレは神道なんて興味がない!

神社の跡なんてとりたくないから、誰かにやる!

と、これ以上書きませんが、こんなことを1年の入学時から口にしている人でした。

 

実は私はこの最初に指定された神社での研修をすごく楽しみにしていて、

他の神社ではなかなか学ぶことができない内容を嬉しく思っていたのですが・・・

その彼と一緒であることが、イヤでイヤで仕方なく、結局次の年に先送りした。

というわけです。

そういう経緯があり、研修を欠席するような不真面目な学生と見做された私の研修先が出雲大社になったというわけなのです。

まぁ結果として、出雲でよかったなぁ~と思っているので、彼には感謝しないといけないのかも知れませんね。

そんな彼も、偉くなっているんでしょう。

 

 

 

それでは今日はここまで。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。