『神主の遺言』

それぞれが「本当の私」と出会い、精神的な苦しみから脱して、自分らしい人生を送れるヒントを語ります。

「本当の喜び」「本当の悲しみ」

おはようございます。

 

 

 

さて、今日はタイトルの通り「本当の喜び」「本当の悲しみ」についてです。

 

まずはあなたが今までで一番うれしかったことです。

 

おもちゃを買ってもらった、大好きな人と恋人になれた、志望校に合格した、

絶景を見ることができた、仕事で褒められた、結構な大金をもらった・・・・などなど

 

いろいろあると思います。

 

それでは逆に、まだ経験していないけど、将来こんなことが起きたら、ものすごく喜ぶだろうなぁ、ということも考えてみましょう。

 

宝くじの一等が当たった、超豪華な屋敷に住めた、有名人になれた、

素晴らしい人と結婚できた、最高の美貌を手に入れた、権力を手にした・・・・などなど

 

上記の嬉しかった事、そしてこうなったら嬉しいと感じるものは、確かに人生の内に訪れたら、そりゃ嬉しい事ですよね。

 

でも・・・・

 

実は私たちは、一人残らず、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、も~っと!

 

すごい喜びの経験をしています。

 

そりゃ~もう、宝くじの一等が当たった喜びなんて、この喜びと比べたら、消しゴムのカス以下くらいの価値に思える程の事です。

 

え??うそ?そんな経験したことない!

 

という人もいるかも知れませんが、絶対にそんなことはありません。誰もが経験していることです。

 

 

 

 

 

もうお分かりですね。

 

そうです。

 

「肉体」を手に入れたことです。

 

私たちは、もともと「一つ」でした。この「一つ」には名前はありません。

 

昨日のブログ「神の声」は誰でも聞けますで「本当の自分」という言葉が出てきましたが、

 

実はこの「一つ」の事を指しています。しかしそれは「本当の自分」という名前ではありません。

 

強いてこの「一つ」に名前を付けるとすれば「存在するもの」や「それ」になりますが、

 

名前なんて実はどうでもいいです。

 

この「一つ」が自らの存在と、愛のすばらしさをより深く理解するために、この「物理宇宙」というフィールドに立とうと思ったのです。

 

時間差でこの「物理宇宙」に先にやってきた父と母(これも「一つ」です)が、和合するタイミングに合わせ、

 

私となる「一つ」が、「肉体」を得るのです。

 

「一つ」は物理的存在ではありませんが、この物理宇宙にやってきた瞬間に、肉体という「有」なるものになりました。

 

もう、それはそれは嬉しくて、これ以上の喜びはありません。

 

私たちは、母のお腹の中で、最高最大の喜びを経験しているのです。

 

母のお腹の中で、

 

「やったぁぁぁぁ!!!!私は有る!!!!!!」

 

と歓喜に打ち震えるのです。

 

これが私たち人間にとっての「本当の喜び」なのです。

 

そして・・・・

 

その「私は有る!!!!」と歓喜した後・・・・

 

ある事に気が付きます。

 

そうです。

 

「己が成長していること」です。

 

つまり、成長の先に、衰えがあり、そして死がやってくることを悟ります。

 

これが「本当の悲しみ」です。

 

私たちは、既にお腹の中で、「本当の喜び」(肉体を得た事)と「本当の悲しみ」(肉体が滅びる事)を理解し、

 

やがて、自分の意思に関係なく、決まった時間が経過したら、母親のお腹の中から出てくるのです。

 

そして・・・・

 

この「本当の喜び」と「本当の悲しみ」をどんどん忘れていきます。

 

お腹が空いて、それが満たされれば、それが喜びとなります。

おむつが濡れて、それが交換されれば、それが喜びとなります。

ハイハイをして、母親などに褒められれば、それが喜びとなります。

おもちゃをたくさん所有していることが喜びとなります。

周りの子供たちと自分を比べて、自分は優れていると感じると、それが喜びとなります。

学校でいい点を取れば、それが喜びとなります。

社会に出て、外の人より給与をもらえていることが喜びとなります。

人がうらやむような異性と結婚できたことが喜びとなります。

たくさんの財産を持ち、権力を持っていることが喜びとなります。

 

そして・・・

 

これらが、満たされないと不満を感じます。つまり悲しみを感じるわけです。

 

私たちは、お腹の中で、「本当の喜び」と「本当の悲しみ」を知って生まれてくるのに、

 

生まれた瞬間から、物理世界における様々な「差」やもともと備わった「欲」を肥大化させることによって、

 

この2つを忘れるようにできています。

 

これは肉体を得たという奇跡と、それが滅びるという悲しみを忘れることによって、

 

「物理宇宙」でしか得ることができない、様々な経験に没頭できるようにするためです。

 

この続きのお話もありますが、また改めてしたいと思います。

 

 

 

今日はすこし、難しかったですが、是非なんども読んでみて下さい。

 

それでは!