『神主の遺言』

それぞれが「本当の私」と出会い、精神的な苦しみから脱して、自分らしい人生を送れるヒントを語ります。

成功の本質(改題しました)

こんばんは。

ご訪問ありがとうございます。

 

 

運気向上・開運出世・商売繁盛・金運上昇・良縁達成・身体健全云々・・・

 

色んな願いや目的をもって神社に来られる方がいます。

こうした方の中には「風水」を生活の中に取り入れている方も結構います。

 

「風水」というのは、中国発祥の考え方で、あまり興味のない方でも一度くらい耳にしたことがあるのではないでしょうか??

特に「風水師」と呼ばれる方が、テレビなどで周期的に取り上げられ、

彼らの「風水的指導」が人気のようです。

ただこの「風水」というのはテレビ的に「使い勝手が良い」ということも覚えておきましょう。

中国の古い思想に裏打ちされ、科学的にも理にかなってそうな風水的指導は、

「占い」や「スピリチュアリスト」或いは「霊媒師」「祈祷師」を登場させるよりも、クレームが少なくて済むということです。

 

私も生活に取り入れるという程まで、熱心にやっている訳ではありませんが、

靴を玄関に出しっぱなしにしないとか、

トイレットペーパーのストックをトイレにたくさん収納しておかないとか

洗面台の水滴は必ず拭くとか・・・

 

「確かどこかでそんなこと言っていたよなぁ~」くらいいい加減な情報ですが、実践しています。部屋がスッキリするし、自分への戒めみたいな感じで続けています。

 

実を言うと、なぜ私がそんなにこの「風水」に積極的ではないかというのには、明確な理由があります。

尊重していますし、実際に効果もあると思います。実践することによって、かなり人間の心に影響を与えるはずです。それを理解した上で、積極的になれないのです。

 

ちょっと角度を変えてお話をしてみます。

皆さんもテレビで一度や二度、こうした「風水師」の方を見たことがあると思います。

彼らは個人のみならず、企業や組織に対して「風水指導」を行います。

これは今に始まったことではなく、主に古代中国において、その国を支配する王や皇帝も、国を治める扶けとして「風水」に頼ったのです。

そして、こうした風水師は時として莫大な利益を得ることになります。

今テレビによく登場する女性の風水師である「李家幽竹」さんも、同じように多くの人から支持され、それに見合った報酬を手にしていらっしゃいます(本人談)

もちろん彼女も微に入り際に亘って「風水」をご自分の生活やビジネスに取り入れているはずです。そして当然その効果を実感されていると思います。

しかし、彼女が「風水」で成功した本当の理由は「風水を取り入れた」ことではないと私は思っています。

 

ではなぜ彼女が「風水」で成功したのか・・・

その本当の理由ですが、それは・・・

 

「人の為に風水を伝えているから」

 

だと思います。

先ほど触れたように、私は積極的に風水を学ぼうとか、取り入れようとか思いません。

それは何故かと言うと「風水」とは、私が知る限りにおいて、全てベクトルが「個人の幸福」に向いているからです。

自分やごく身近な人の幸せや成功に焦点があたっており、

国家や社会、地域や人類と言った、言わば「公の精神」が極端に少ないように思えてしかたないのです。

 

昔の中国の皇帝は「国」を治めるために「風水」を利用したのだから、「公の精神」が宿っているだろう!と思う方もいるかも知れません。

しかし根本的に、中国の皇帝は「国」の上に位置する存在です。

国も人も、金も物も、見えるモノも見えないモノも、この世にある全てのものが、皇帝の為に存在しています。ですからやはり皇帝の風水もやはり皇帝個人の幸福のために利用されたものなのです。

 

ですから、「風水」を学び、これを実践すればするほど、

「私」しか目に入らず、「他者」の存在が薄れていってしまうというわけです。

少し言い方がきつくなりますが、人によっては「自分さえよければいい」という考えが、無意識の領域に入り込んでしまうことになるのです。

 

「自分さえよければいい」という考え方は、ダメな考え方・他人に迷惑をかける考え方、色んな言い方ができるのかも知れませんが、この考えはとにかく人として生まれた我々にとって・・・・

 

「もったいない考え方」なのです。

 

 

とにかく自分にとって有利なように生き、うまくそつなく生きたからって、

私たちはせいぜい100年そこそこ生きられるかどうかわからない存在です。

死ぬ間際「あ~自分は自分が幸福になるためにうまくやったなぁ~」と言って満足してて死ぬ人がいるでしょうか?きっとそんなことないと思います。

残るのは「虚しさ」だけでしょう。

 

この「命」は他人の為に使ってナンボなんです。

でも自分のやりたいコト、好きなコトを犠牲にして、人に尽くすのではありません。

その真逆です。

自分の好きな事を追求すれば、必ずそれが他人の役に立つようになります。

それが「報酬」という形で返ってきます。お金とはあなたが好きなことを追求するのを「応援」してくれるためのものなのです。

 

ですから「風水師」の方は、ご自分の好きな「風水」というものを学び、それを極め、その知識を他人の為に使っているから、成功しているのです。

これが彼女が成功している本当の理由というわけです。

 

実はこの続きがあって、

「他人は存在しない」

という真理があります。

 

他人だと思っている目の前の人は実は「あなた」なのです。

もっと言えば、木も草も、鳥も魚も、過去や未来の人も、ぜ~んぶ「あなた」です。

「私」という唯一の存在を、どれだけ大切にするか。

それが私たちが幸福に生きる上で最も重要な事柄なのです。

 

今日はここまでにして、このお話はまた機会があればお話したいと思います。

それではまた。

最後までお読み頂きありがとうございます。

 

 

※著名な方ではありますが、李家さんの紹介をここで致しました。お許し頂きたく存じます。ご本人・関係者の方が万が一お読みになり、内容に問題があった場合は直ちに削除いたしますので、ご連絡下さい。