変幻自在のバケモノの正体
こんにちは。
ご訪問ありがとうございます。
季節が逆戻りして寒いですね。
体調には十分お気をつけください。
いきなりですが
子供の頃「あぶり出し」ってやりませんでしたか?
レモンの果汁かなんかをインク代わりにして、それで紙に字を書くと、
そのままだと読めないけど、紙を火であぶると文字が出てくるやつ。
今日はそれに似た?お話です。
私はもう7年以上お酒を飲んでいません。
ただそれより前はすごい飲んでいました。
ほとんどお店に行って飲むか、誰かを家に招いて飲むか。
休みの前日になると、ぶっ倒れて記憶を完全になくし、
道端へ寝ていたり、気が付いたら家のベッドで目を覚ましたり・・・
20歳くらいからおよそ32歳くらいまで、ずっとこんな感じの生活でした。
お酒が好きな人は
「このビールがうまい」とか「このメーカーのブランデーがおいしい」とか
「麦より芋だよなぁ~」とか・・・
よく言いますけど、私はそれだけ飲んでいても、まったくお酒がおいしいと思ったこともありませんし、今でも思いません。
匂いを嗅いだだけで、「うっ!」ってなるほどです。
なのに・・・
「早く友達と会って飲みに行きたい」
「この日は家に人をたくさん呼んでホームパーティーをしよう」
「連休だから、朝までずーっと飲み続けよう」
「飲み会に遅刻しちゃったから、急いで酔わないと!」
のように、どこか脅迫的にお酒を飲んだり、そうした機会を設けたりしていました。
これ・・・
今にして思うと、その仕組みがよ~くわかるんです。
えっ?そんなこと??
と思わるかもしれませんが、実はこれ非常に単純な仕組みなのです。
ズバリ!
「寂しい」から。
です。
私の中には、常にこの「寂しい」という気持ちがありました。
実際に私はよく「寂しい」という言葉を口にしていました。
ですから、友達にあって、その寂しさを紛らわせたかったわけです。
そして、ここからが重要なのですが、
飲めば当然酔ってきます。すると自分で自分の事が出来なくなってきます。
それが実は「本当の狙い」のです。
つまりそうなることで私は「人からの注目を浴びよう」としていたわけです。
私の中には常に「寂しい」という感情があり、そして誰かに「注目されたい」という願望が渦巻いていたというわけです。
普段の生活ではこの感情や願望は押し込められています。
しかし酒という引き金を引くと一気にそれが解放されて外に飛び出すのです。
私という「紙」を
「酒」という火であぶると、
「寂しい」「誰かかまってくれ」という文字があぶり出されるというわけです。
仁さんから心の仕組みを学ぶと、まず教えてもらうのが、「5大ネガティブ」です。
その中の一つであるこの「寂しい」という感情は、
この感情を抱える人間を「変幻自在のバケモノ」にしてしまう恐ろしい感情だと思います。
これまで私と「酒」のお話をしてきましたが、
別に他の方法でもいいわけです。
「寂しい」から店員さんに「褒めてもらえる」のがうれしくて買い物がやめられない。
「寂しい」から自分を「認めてもらえる」と思って、乱脈なセックスを繰り返す。
「寂しい」から人から「注目される」ために現実離れした嘘を繰り返す。
「寂しい」から子供に自立されるのが「怖い」と感じ過干渉になってしまう。
などなどなど・・・・
買い物狂いになったり、セックス依存になったり、虚言癖になったり、モンスターペアレンツになったり・・・
まさに「変幻自在のバケモノ」というわけです。
「寂しい」という感情があって、そこには「褒めてもらえる」「認めてもらえる」といった報酬、あるいは、「怖い」という別のネガティブを打ち消すためという目的が付帯するわけです。
ですから、どうしてもやめられない何かがある場合、
中にはこうした「寂しい」という感情が出発となっている可能性があるわけです。
もしそうであるならば、そうした行為をすることによって、自分はどんな「報酬」や「目的」を得ようとしているかを観察する必要があると思います。
すると、「あぁ自分は褒めてほしかったのかぁ」や「注目されたかったのかぁ」ということが分かってきます。
そして、できればこれまでの人生(主に幼少期)において、どのような場面で「褒めてもらえなかったのか」、「注目してもらえなかったのか」という原点を見つけ出してほしいと思います。
そうすることによって、
それまであなたの背中にどっかり乗っかっていた「寂しさ」が、
はじめて、手のひらに乗り、観察ができ、コントロールができるようになってくるのです。
すると、行動もおのずと変化が現れ、まさに「自制」できる状態になると思うのです。
というか、この私が実際にそうして、今があるわけです。
みなさんはこんな経験あるでしょうか?
少数派の方は大なり小なりあると思います。
でもこうしてちゃんと仕組みとして成り立っていることですので、
しっかりと理解し、自分の中に落とし込めば必ず出口に到達できますので、
焦らず前にお進みください。
それでは
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
それではまた。