『神主の遺言』

それぞれが「本当の私」と出会い、精神的な苦しみから脱して、自分らしい人生を送れるヒントを語ります。

みんなやっているコト

おはようございます。

ご訪問ありがとうございます。

 

 

さて、以下の言葉から、どんなことが思い浮かびますでしょうか?

 

飛ぶ 走る 跳ねる 群れをなす 色を変える 何かに化ける 

動かなくなる(死んだフリ) 体の一部をちぎる 臭いを出す 

穴を掘る 何かを吐き出す 音を出す 光る 毒を持つ 膨らむ

寄生する 透明になる 刺す 挟む 体を大きく揺らす 体中を棘で覆おう

などなど・・・・

 

もうお分かりですね。

「生き物」たちが取る様々な行動です。

私たちの周りには、たくさんの生き物がいます。

彼らをじっくり観察していると、

本当に私たちでは考えられないような行動を取るのです。

その一部が上に羅列したものになります。

 

例えば、カメレオンはその体の色を自在に変えることができますよね。

このメカニズムって実はまだ私たち人間には全然わかっていないそうです。

或いは、フグという魚にはテトロドトキシンという猛毒が備わっています。

これは食べるものによって、後天的に身に付けた毒なんだそうです。

また、イカやタコは墨を吐きますし、ヌタウナギはぬるぬる成分を体から分泌させます。やはりこれはそちらの方に注意を向けさせたり、体を保護するためのものです。

 

ではなぜ生き物たちは、これ程までにたくさんの行為をそれぞれ身に付けているのでしょうか??

答えはたった一つしかありませんね。

そうです。

 

「命を守る為」

 

です。

逃げたり、隠れたり、化けたりというのは、「ガード」と言えます。

蜂のように針で刺してくる、つまり「攻撃」をしてくる生き物もいます。しかし生き物が持つ「攻撃能力」は、その身を守るための「ガード」として備わったものですから、結局は同じことなのです。

 

このように生き物は、その命を守るために、本当に様々な方法を身に付け、進化してきました。

当たり前のことではありますが、改めてそのことを念頭に置きながら、周囲の生き物を見て欲しいのです。

 

「なるほど、この虫は飛ぶことによって、命を守っているのかぁ~」とか

「この魚は石のように動かないことで、その命を守っているのかぁ~」とか

生き物たちが、「命が一番大事」という真理を片時も忘れず生きていることに気が付くと思います。

ハエだって、ただ単に飛ぶ虫。という認識から、素早く飛ぶことで、命を守ろとうと

進化した虫。という見方へと変わるわけです。(うるさいですけどね)

 

では、私たちは人間は、この命を守るために何か特別な能力が備わっているでしょうか??

もちろんあります。たくさんあります。

例えば生理的なことで言えば、今の時期のように暑い日には汗をかきます。

これは汗をかくことで、体の表面の温度を調節し、異常な体温上昇を防いでいるわけです。これだって命を守るための大切な機能の一つです。

 

しかし今日のお話は「心の話」ですので、こういうお話ではありません。

それでは、私たち人間がこの命を守るために備わった大切な能力とは一体何か・・・

 

それが・・・・・・

 

 

「ネガティブ思考」

 

 

です。

私たちは、色んなことを「思考」します。

その中でも、ネガティブな思考というのものがありますね。

それこそまさに、この命を守るために、最も重要な役割を果たしているわけです。

 

何かしらの危険が生じた時、

私たちは「ヤバイ!」と感じます。

そして、その危険を「記憶」します。

そしてその記憶と共に、その時感じた「ヤバイ!」という感情も記憶されます。

森の中で猛獣に出会った際に、私たちがどう思うか想像すればすぐにわかることです。

そうすることによって、再び同じような危険と遭遇した際に、

その時の情景や「ヤバイ!」と感じた感情が記憶と共によみがえ、

その場から逃げることができるというわけです。

そして

「森」に近づくことそのものが「ヤバイ!」と思うようにもなります。

ですから、家から出ないで、その危険を最大限回避しようとするわけです。

 

もうお分かりの通り、

過去の出来事とその時感じた感情を記憶し、

それを「今」この瞬間に取り出すことによって、

将来起こるかも知れない、同じような危険から身を守っているのです。

これが様々な形で応用されるのが「ネガティブ思考」というわけです。

もしこれがなければ、私たち人類はとっくの昔に絶滅しているに違いありません。

 

ネガティブな自分は良くない。

とかポジティブな人は良い。

みたいなイメージがあると思いますが、

これは本当に誤りです。

ネガティブもポジティブも誰しも両方同じように備わっています。

 

しかし、例えば過去のネガティブな出来事が非常に強烈であった場合、

当然ですが、それに伴う感情も強烈です。

ですから、再びまた同じようなネガティブな感情を味わいたくない、

つまりこの命を守ろうという思いが強くなります。

ですから、ネガティブな思考をどんどんするようになるのです。

 

そして・・・・最終的に・・・・

 

この身が滅びれば、完全にあのネガティブな過去と決別できる。

 

という判断に至るのです。

当たり前ですよね?自分が消えれば、その記憶も消えますから。

つまり、「自殺願望」や「希死念慮」という、

これ以上にないネガティブな思考にとらわれた人の姿は、

非常にパラドキシカル(逆説的)な、

「命を守ろう」とする、究極の答えに到達した姿というわけです。

しかし同時に、「思考の風船」に押しつぶされた状態とも言えるのです。

思考の風船は見れば見る程膨らみます。

考えれば考えるほど、頭の雑音が収まらないと同義です。

 

ではどうすれば、その思考の風船の膨張を止めることができるのか・・・

つまりネガティブ思考を止めることができるのかと言う問題です。

これは非常にシンプルです。

「見ない」

これだけです。

先ほども申した通り、思考の風船は見ると膨らむように出来ています。

ですから見ないようにするのです。

ではどうすれば見ないで済むのか・・・

たくさんの方が以下のように言います。

 

「今の集中して下さい」と・・・

 

その通りだと思います。

私たちは「今」に全然集中できないのです。

そして、あらゆる答えがこの「今」にあります。

しかしそれが難しい・・・

瞑想して下さい。なんて言われてもなかなか「今」に集中できない。

 

そこで私が申しているのが、

「元型(アーキタイプ)」と繋がって下さい。

というものです。

 

あなたの頭の上から一本の光の線が伸びています。

それがこの広大な宇宙空間にずーっと一直線に伸び、

そして宇宙の果て・宇宙の際に到達します。

そしてその先が「元型(アーキタイプ)」という存在です。

あなたの「命」の大元です。

目を瞑って、それをイメージしてみて下さい。

ほんの一瞬でも、思考が収まる感覚があると思います。

思考の風船がしぼんでいくということです。

これを一日に何度かやって欲しいのです。そして続けて下さい。

やがて心の変化に気づくと思います。

 

 

ずいぶん長くなってしまいました。

今日はここまでにします。

最後までお聞きいただきありがとうございます。

それではまた。

三浦春馬さんのご冥福をお祈りいたします。